そもそも人はなぜ歯を磨くのでしょう。
虫歯にならない為、歯周病にならない為、もしくは口臭予防の為、白い歯になりたい人、綺麗な歯を褒められたい人、すっきりしたい人
それぞれ目的が違うかもしれませんが、やることは同じです。
患者さんの中には、お風呂も歯ブラシも三日以上していないというつわものまでいました。
あるいは、磨いているけど磨けていない人もいます。中には磨いてるアピールが半端ない人もいるので、衛生士(以下DH)のかたは気を付けて対応しないと、指導までうまくいかないこともあります。
まずは一旦磨いているという事実を受け取ってあげましょう。たとえ歯垢がべったりでも。そして、いっぺんに全部変えてしまおうとしないように。少ない確率ですが、劇的に変わる人もいますが、多くは混乱して終わりということになりかねません。多くても3点の指導までにとどめておきましょう。次までに一つ出来ていれば合格です。
今日は全く磨けていない人に向けた指導についてお話していきます。
これは、ある兄弟から教えてもらいました。
お兄ちゃんはお母さんと暮らしていましたが、弟は心の病により、施設で暮らしていました。 お兄ちゃんの口のなかはいつも歯垢がついてる状態でしたが、弟はいつも綺麗です。 なぜかと尋ねると施設では10分間磨かなければいけない規則だったそうです。 そこで、磨き方を知らなくても時間さえかければ綺麗になるもんなんだと確信しました。
もちろん10分間は歯を磨くには長い時間です。ましてや戸建ての家で真冬の洗面台で10分は拷問です。指導の時には、リビングなどで座ってながら磨きを提案してみます。心理的にも座ると磨いている時間が伸びるそうです。テレビを見ながらでもお風呂につかりながらでもOKです。
しかしながら、小学生の子供にはながら磨きは難しいかと思います。テレビ見ながら手がとまってしまうでしょう。そんな時は砂時計や、タイマーを使ってはじめは3分めどに親御さんに指導します。
もしくは、3分ほどの曲を流してその時間はしっかり磨くでもオッケーです。
統計では小学校に上がったら仕上げ磨きしなくなる親御さんが多いですが、低学年は週一でもいいので必要だと思います。
仕上げ磨きについてはまた今度。
真珠がこぼれるような笑顔をあなたに
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