下の奥歯の表側は比較的簡単ですが、一番奥はやはり磨き残しやすいので、
もう一押しして、必ず一番奥か確認してから磨きましょう。
簡単ですが、一番力がかかりやすいので、磨きすぎによる歯の摩耗も目立つところです。
歯の摩耗は、必ずしも磨きすぎだけではないのですが、また後で説明します。
力のコントロールをしながら小さいストロークで磨きます。どうしてもパームグリップ(歯ブラシを握ること)だと、力が入りやすいので、
ペングリップ(鉛筆持ち)で歯ブラシの端を持ちます。力任せに磨いてきた人にはなんだか頼りない感じがして、
すぐに後戻りしてしまうかもですが、根気よく直していきましょう。
最後に下の前歯の表側ですが、もし、あなたがイーって唇を両脇に力をいれて磨いていたなら、
もしかにしたら歯と歯茎の境目にプラーク(歯垢)が残っているかもしれません。
もしくは、右側を奥から磨き、左側も奥から磨いて終わってしまい、
前歯もしっかり磨いていると勘違いしているかもしれません。
まず、唇の力を抜いてください。そして思っているより下の方を磨きます。
自信がなければ、鏡をみて、ちゃんとブラシの毛先が境目に当たっているか確認しましょう。
手の癖がつけば、鏡を見なくてもできるようになります。
さあ!最後です!
前歯を磨き終わったら反対側の奥に向かって磨いていきます。
その時、手のポジションを変えると思いますが、その時気を付けなけきゃいけないことが一つあります。
必ず最後に磨いたところより前の所から磨き始めてください。
これも磨き癖でよく見られることですが、
持ち替える時にビミョーに持ち替えた所をとばして、奥の歯を磨き始めると同じところにプラークが残っています。
大体犬歯(3番)か第一小臼歯(4番)あたりでしょうか。
これは上の歯にも同じことが言えます。
衛生士の方は、他が磨けてるのになんでここだけ?って思うことがあれば、
まず、その癖がないか考えてみてください。
一度、患者様に下の表側だけ磨いてもらって、持ち替える時によく観察してみてください。
もちろん見られてる!と意識している時はいつもより丁寧に磨くと思うので、
その時、とばして磨いてないなと思ったら、「いつもと感覚は同じですか?」など聞いてみてください。
「一緒です」と言われても、さらっと流してください。
お家で磨いたときに、初めてあれ?って思うかもしれませんし、次回来院時にはきれいに磨いてこられるかもです!
TBIに正解はありません。とくに新人のうちは、ピンポイントで問題点を見つけられないでしょうが、
患者様と一緒にがんばる気持ちで、これでだめなら次はこれ!と少しずつ自分の引き出しを増やしていきましょう。
そのためにも、いろんな情報に常にアンテナをはっておいてくださいね。
真珠がこぼれるような笑顔をあなたに
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